自分の世界観を表現する姿勢

いま、世界は凄まじいほどの変化のスピードと大きな波の中にあり、あらためて、人としての基本に帰る傾向が見えます。それは、言い換えれば、生きるための基本 ”心と体の教育” です。
とくに、この心の教育については、成長のために重要な役割を果たすホルモンの「メラトニン」が集中して分泌されたり、「心の要」とも言われているセロトニン神経系をはじめとする脳の機能が著しく発達する時期でもある0歳児から2歳児までの乳幼児期に身につけることが最適とされています。

※イラスト参照:東京都生涯学習情報

これを放置することで、社会で生きるなかで様々な悩みや問題にぶつかったときに耐えられなくなったり、問題行動につながる危険もあるのです。そこで、私たち、コトナキッズ保育園が提唱する心の教育が、こちらです。

 


1:自己肯定感の向上

物心ついた頃から、傷つきやすく、「でも」「だって」などと物事を否定する癖がつき、常にまわりに依存し、自分に自信が持てないといった自己肯定感が低い大人は、いつの時代も一定数存在しますが、実は、日本人は下の表を見てもわかるように「自分自身に満足している、また、自分には長所がある」といった問いに対して、否定的な方が多いという事実があります。
いま、求められているのは、自分に自信を持って自己発信できる力を持った自己肯定感の高い子供です。
自己肯定感とは、自分の存在そのものを認める感覚のこと。他人と比べることなく、失敗や短所も受け入れ、ありのままの自分を好意的に受け止めることのできる力を身につけます。自己肯定感が高くなることで、いつも安定した心を保つことができ、精神的にも肉体的にも、すくすくと、のびのびと生きることができるのです。

 

※イラストは、ほめ写プロジェクト参照

 


2:自己決定感の向上

これまでの日本の教育は、”与えられた課題に対して、正しくこなす” といった自己有能感を育てる教育でした。
しかし、時代は変わりました。
自分で決め、自ら事を起こし、成し遂げる大人が、これほどまでに求められる時代に必要な力は、自己決定感なのです。私たちは、物心がついた頃から、課題を与えられ、チャレンジしてきましたが、学校の先生に、「いつまでに、コレをしてきなさい」と言われたことはできても、自由研究のように、「テーマは自由に決めて、ゴール設定も自由に決めてください」といったことになると、動き出せずに、諦める経験をした大人は少なくないはずです。

自己決定感が高い子は、内発的動機が高まり、やる気をもって自発的に行動でき、それが継続する子が育ちます。実は、自己決定感が高い人ほど、幸福感が高いという報告書が、国連の「世界幸福度報告書」でもわかっています。
自分で人生の選択をすることで、選択する行動への動機付けが高まる。そして満足度も高まるというもの。
ちなみに、日本は「人生の選択の自由」の変数の値が低い国であることもわかっています

 

 

3:非認知能力の向上

すでにご存知の通り、いま社会で重要視されているのは、学力や専門性よりも、考え方が一貫していて、誠意があり、信頼できるなどの人間性だと言われています。また、そんな人間力を身につけるには、乳幼児期が最も最適な時期だということもわかっています。

非認知能力とは、さまざま言われていますが、
例えば

忍耐力→忍耐強い、粘り強い、根気がある

創造性→創造性に富む、工夫する

意欲→やる気がある、意欲的である

社会的適正→すぐに立ち直る、うまく対応する

自制心→意志力が強い、精神力が強い

自律性→自ら計画を立てる力、自分で考え、行動する力
(引用元:conobie|幼児期にもっと伸ばしておきたい「非認知能力」ってどんな能力?)

※イラスト:ヒューマンアカデミー参照

など、いま、世界から求められている人間力の基本なのです。

 

 

自ら学ぶ能動的で柔軟な思考

自ら学ぶ能動的で柔軟な思考、能動的学習は、アクティブラーニングという、他者の意見にも耳を傾けながら、子どもたち自らが進んで学べるような学習方法のことで、2020年度の新しい学習指導要領に伴って、幼児教育にもアクティブラーニングの実践が推奨されていますし、すでに学校教育の中でも導入が始まっています。

※イラスト参照:https://japanuniversityrankings.jp/topics/00093/

アクティブラーニングは、すでに当園でも実践してきましたが、今後は、より深く、「主体的」「対話的」「深い学び」という3つの視点を重視し、保育のなかに取り入れていきます。